羽野 直也 | TOP ROOKIE 2019|ボートレース

TOP ROOKIE 2019

2017 G1 WINNER

naoya hano 4831羽野 直也

全ての質を見直して、
全ての質を上げる!

Information 2018年3月現在

  • 生年月日:1995/3/29
  • 支部:福岡
  • 出身地:福岡
  • 身長:166cm
  • 体重:54kg
  • 登録期:114
  • 級別:A1
  • 血液型:AB

羽野 直也 選手の Special Movie

水神祭記録

レーサーズ図鑑

初出走
2014年5月16日~ ボートレース若松 一般
初1着
2015年4月14日~ ボートレース若松 一般
初優出
2016年1月14日~ ボートレース平和島 一般
初優勝
2016年7月14日~ ボートレース芦屋 一般

Q & A

Qトップルーキーに選ばれていかがですか?
Aありがたいことだと思います。
Qレース前のルーティーンはありますか?
A特にないです。
でも流れとしては似たようなことをしています。
Q同世代でここは負けない!というところはありますか?
A考え方
Qリラックス方法をおしえてください。
A特になし
Q今後の目標を教えて下さい。
A強くなる

羽野 直也 選手の
ここがすごい

無限大の将来性を秘める
スーパールーキー

誰もが目を見張ったのは、17年のG1大村周年だ。A1級になったばかり、G1もこれがヤングダービーを含めて3節目(正規配分)だった若者が、並み居る強豪を向こうに回して優勝してしまったのだ。22歳6カ月でのG1初優勝は平成に入ってからは4番目の若さ。デビュー3年4カ月でのG1初優勝は平成で7番目の早さだった。 この2カ月後のG1芦屋周年でも優出し、1マークでは果敢なツケマイでインコースの峰竜太を脅かしている。いったんは前に出て、峰に冷や汗をかかせた衝撃的な走り。羽野はこれらの活躍で一気にスターダムに駆け上がる。また、若手のなかでは群を抜く実績を残すことにもなり、17年の最優秀新人にも選ばれた。

突如現れたニューヒーローを、ファンはおおいに支持した。また、ルックスも文句なしで、女性ファンからの人気も高まった。それを反映して、18年のボートレースオールスターではファン投票上位で出場。人気と実力を兼ね備えたルーキーと言える。SG出場はこのオールスターに留まらず、18年はボートレースクラシック、オーシャンカップ、ボートレースメモリアル、チャレンジカップ、グランプリシリーズに参戦し、常連化している。しかもクラシック、オールスター、オーシャンでは予選突破。まだ優出は経験していないが、それも時間の問題であろう。

ルックスはベビーフェイスだが、胸の内に秘める闘志は熱く、また物怖じもしない度胸もある。目標はグランプリ出場とてらうことなく語り、若くして野望も大きい。この羽野の激走に刺激を受けた同世代レーサーたちが猛追をはかり、時に羽野以上の走りを見せるケースも見られるようになってきたが、その状況がまた、羽野の実力をさらに磨き上げていくことだろう。いったいどこまで強くなるのか、その将来性は無限大だ。

TOP ROOKIEの横顔

自分を超えるための
メソッド(方法)とは

「1期下に仲谷颯仁という人がいまして…」。2017年10月の大村周年記念を制した羽野直也は、優勝インタビューの中でこう言って周囲を笑わせた。G1初優出初優勝を成し遂げ、仲谷と争っていた『最優秀新人選手』の座をほぼ手中にした瞬間だった。「彼が意識していたかどうかは分かりませんが、自分は意識していました」と正直に答えたのも印象に残っている。翌年2月、2017年優秀選手表彰式典の席上、羽野は緊張の面持ちで「強い選手と戦っていくためにも、自分を超えていきたい」と語った。現在持ちあわせている心技体で満足していたのでは、これから増える記念常連との競走に勝てないという自覚がもたらした発言…。羽野には先々を見通す眼力がある。

九州に現れた二人の若手精鋭の躍進は目覚ましく、ともにG1タイトルを取っている。切磋琢磨する良きライバルは、『剛の仲谷』と『柔の羽野』などと評されるが、実際、羽野のレースは繊細で柔軟。視野が広く、ちょっとした相手の動きに即応する。ムリな力をかけず流れの中で勝機をつかむ戦法である。そして、繰り出す作戦が的確なのはいうまでもない。勝利者インタビューなどでも、他艇の動きに敏感に反応していることをうかがわせる話をしてくれる。『一瞬の判断とはこういうことなのか…』と感心させられるものだ。羽野はボートレースの魅力をいつのまにか教えてくれる存在である。

こうした活躍の背景に、野球で鍛えた身体能力とものごとを直観する鋭い感性があるのだが、羽野の一番の長所は素直さに他ならない。こんなことがあった。2017年7月の浜名湖周年記念のこと。羽野のため、同郷の男性ファンがあつらえた新品の横断幕が届いた。1マーク奥にその横断幕が設置してあることを伝えると、試運転で確認。満面の笑みで「ありました!見ました!」と言ってきた。こちらまでうれしくなり、素直さは人の心を豊かにすると感じることができた。

また、人の話をよく聞くのも特長。自分の価値観や感性と異なることでも相手の目を見て話す。自分勝手なところがない若者だ。

2018年はやや調整面で苦しんだ感が否めないが、心配することはないだろう。「努力が結果に結びつかない時がある」ことを高校時代にたくさん学んだからだ。「壁に当たった時に野球から教えてもらったことが役立つと思う…」と本人が語っているように、雌伏の時は力を貯める時期と心得ている。得意だったセーフティーバントも最初からすぐにできたわけではない。できなくてもあきらめず手を抜かないで取り組んできた成果だったことは羽野本人が一番知っている。だから、ただ待つことはしない。練習を積んで準備に準備を重ね『イケルとき』を待つのだ。

羽野には、復調ということばは似合わない。「自分を超える」のだから、調子の良かったころをしのぐのだ。

必ずや、その時はやってくる。

羽野 直也 選手のこのレースがすごい!2018

ヤングダービー準優(9月23日)厳しい機力を跳ね返して優出を決めた底力

2017年10月にわずかデビュー3年5カ月でGⅠ初優勝を果たし、一躍スターレーサーとなった羽野直也。ルーキー世代では問答無用の銘柄株で、18年はSG常連としてフレッシュな活躍を見せた。ただ、7月にフライングを切ってからはややリズムを崩し、羽野にとって18年後半は苦しい時期となっていた。そうしたなかで迎えたのがヤングダービー。選考1位で出場し、優勝候補最右翼と目されての登場だ。とはいえ、引き当てたモーターは低調機で、羽野も必死に調整をしたが劇的な良化は見られない。いろいろな意味で厳しい戦いを強いられていた。

だからこそ、それでも決して大敗を喫することなく、しっかり着をまとめたことが、羽野がルーキー世代では抜けた実力を持っていることを証明したと言えるだろう。準優勝戦ではスタートで後手を踏み、木下翔太のまくりを許しているのだが、道中で見事にさばいて2着に浮上、優出を決めている。それはまさに格上の走り。2019年はそのハンドルにさらに磨きをかけ、道中戦だけでなく1マークでも豪快な決定力を見せつけることだろう。