お宝レーサー 狙い目レーサーをピックアップ!

第27回 2020年9月版

4901出口舞有子/愛知

癒し系のスタート姫

 117期生として2015年11月にデビューした出口舞有子は、短大卒レーサー。女子ファンなら先刻ご承知だろうが、名前は「まあこ」と読む。
 デビューから2年が経過したころから内枠も解禁するようになり、1着も獲れるようになったが、当初はちぐはぐな走りも多かった。1マークで決着をつけられるときはいいが、道中で競りになると気の強さなのかあわてんぼうなのか、降着を喫することも多々あった。そのあたりに変化が見えるようになったのは昨年で、女子レースでは予選突破する機会が増えた。8月には“ほぼ女子戦”と銘打つ男子も斡旋されているレースでデビュー初優出。これでひとつの殻を破ったと言っていいだろう。
 それからは勝率も稼げるようになり、今年はレディースチャンピオンに初出場。惜しくも勝負駆けに失敗し予選落ちとなったが、今後は常連となることだろう。また、9月はヤングダービーにも出場予定。若武者の祭典でおおいに名前を売ってほしい。
 レースの特徴は、何と言っても「スタート勘」の良さ! 癒し系の容貌からは想像もつかないほど、キレッキレのスタートをぶち込んでくる。トップスタートも少なくなく、ゼロ台にもバシバシ踏み込むのだ。1マークでは差し系が多いが、スタートでハナを切れば一気のまくりを見せることもある。ヤングダービーでもそのスタート力で男子レーサーを一飲みにするシーンを見たい!

5006久保原秀人/群馬

高身長から繰り出すスピードターン

 174cmの高身長から繰り出すスピードターンで売り出し中なのが久保原秀人だ。師匠はあの毒島誠。SG6冠の師匠から心技体を学び、努力を重ねて約3年。近況は徐々に1マークで勝負ができるようにターン技術が向上してきた。
 タイプ的には、いわば「差し寄りの握り屋」といったところか。どちらかといえば差し構えが多いが、攻められる展開のときにはコース不問で握り込み、まくりを放ってもくる。内を絞り込んでのまくりもある。また、フライング休み明け後にゼロ台を連発したりと、スタート勘も悪くはない。ただ、1マークや道中で窮屈な隊形になると、展開を待ってしまうところがある。師匠の毒島は、ブレイク前からそんなときでも自分で展開を作る走りをしていただけに、久保原もそんな思い切りを持ってほしいところだ。展開を待って遅れをとるなら、ブンと握って展開を作る。そんな走りが体得できていけば、勝率もぐっと上がっていくことだろう。
 高身長がゆえに、体重が重めなのは仕方がない。もちろん減量も今後の課題になるが、体幹のパワーを身に着ければ体重差を超えるターンスピードが生まれるはずだ。握って握って攻め続ければ、体重が作る深い引き波も武器になっていく。今のところはまだまだ配当妙味もあるので、思い切り握っていくレースが随所で見られるようになれば、高配当を狙える選手になるだろう。

5038金田智博/福井

めざせ、稀代のまくり屋!

 122期生として19歳でデビューして約2年半。近況メキメキと力をつけていきているのが金田智博だ。今期適用勝率は3.37だったが、9月6日時点での来期適用勝率は4.29。23.5%だった3連対率も43.8%と一気に成績を伸ばしている。
 金田の優れているのは、スタート。早いスタートというより、45mライン手前では常にフルかぶりの全速スタートを心掛けている点だ。質のいいスタートは、1マークで展開を有利にする。基本的にまくりが多いタイプだが、それも全速でスリットに入っているからこそ。コース不問で仕掛けるレースができていることが、成績アップに反映しているということになる。まだまだ道中では先輩レーサーと競り合いになると負けてしまうことも多いが、1マークで決着をつけるターン技術がさらに磨き上げられれば、勝率はさらに上昇していくことだろう。
 金田に期待したいのは、とにかくまずは握り倒してまくりをビシビシ放つこと。それが旋回力を引き上げていくはずだし、最近はまくりで勝ち切る選手がルーキー世代にも少なくなっているだけに大きな特徴になってくる。同期にはすでに活躍し始めている選手もいるが、まくりを磨いていけば、ヒケをとらない選手に成長していくことだろう。インんが強い現代ボートレースに一石を投じる選手になることを願いたい。

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