お宝レーサー 狙い目レーサーをピックアップ!

第19回 2020年1月版

4850野中一平/愛知

東海のスリットモンスター

 115期の卒業記念レースを優勝し、鳴り物入りでデビューしたのが、この野中一平だ。
 持ち前のド根性と抜群のスタート勘で頭角をあらわし、2018年7月の江戸川で準パーフェクトのド派手な初優勝を飾り、続く9月にも芦屋で2コースまくりを決めて2度目の優勝。一躍脚光を浴びた。
 2019年前期には初のA1級昇級。地元蒲郡と常滑の周年記念に出場している。ただ、このときは同期の仲谷颯仁が常滑で優出をあげている一方で、野中は記念常連レーサーにコテンパンに打ちのめされている。GⅠ初勝利の水神祭はあげたものの、力の差を見せつけられた格好に。すでにGⅠを優勝している仲谷との差も鮮明となり、その後も野中は苦戦を強いられる。2019年後期はまさかの2階級降級でB1級に。野中にとって昨年は苦しい1年だったかもしれない。
 しかし、その経験がこれからの野中一平を支えていくことは間違いない。最大の武器である「抜群のスタート感覚」はルーキー世代ではトップ級。艇界全体でも五指に入ると言っていい。近況は、このスタート勘と一撃まくりの威力が増しており、まさにスリットモンスターと言うべき姿を発揮している。確実に復調が感じられるのだ。今期はA2級に戻っており、さらに来期でのA1級復帰を目指していくことになるだろう。ひとつの壁を乗り越えてきた野中のスリット攻勢から目を離すな!

4941孫崎百世/滋賀

進化著しい道産子アスリート

 プロスキーヤーから看護師に、そしてボートレーサーへと華麗なる転身を遂げてきたのが北海道出身、滋賀支部の孫崎百世だ。
 某密着番組の特番で取り上げられたこともあり、選手としての腕前よりも知名度や人気が先行していた孫崎。しかし近況は走りにも進化がみえてきて成績がアップ。先行していた人気を、舟券に貢献するという意味での人気に変えてきている。
 主戦場はもちろん女子戦だが、今までは差しやまくり差しを多用してきていたものが、近況はいち早く握る戦法に徹している感がある。現代ボートレースの攻め筋は3コースや5コースの奇数コースというのがセオリー。しかし孫崎は、内側の艇が同格あるいは格下選手の時には、4コースや6コースからでも先攻めの握りマイを見せている。そして結果も出るようになってきた。11月の平和島では男女混合戦を走っているが、男子相手にも4コースや6コースから握りマイで外を攻める走りを見せていた。
 また、ターン自体にも進化が見える。初動を掛けた位置から、もう一度グッと前に艇を押し出してから旋回していくのだ。この走りの変化と進化が、今年の女子戦でもさらに上昇していけば、A級昇級は目前のはず。あとはスタート勘を磨いていけば、確実に勝率アップするだろう。水上のアスリートとして、何を求め、何を深めるか。孫崎がそれを掴んだ時、きっと真の輝きを放つはずだ。

4954内山峻輔/東京

持ち前のスタート勘で魅了

 内山峻輔は、やまと学校(現ボートレーサー養成所)時代はいわゆる“劣等生”だった。デビューした後も、スタート勘は秀でていたものの、レースで見せ場を作るシーンはあまり見られず。バックでいい位置に抜け出しても、道中で抜かれることが多かった。
 しかし、昨年の夏場からは確実に走りっぷりに成長が見えてきた。今までは簡単に抜かれていた場面でも、その後の展開を見据えて握りマイに出てみたり、きっちり差してみたりと競り勝つ場面も増えてきた。また、持ち前のスタート力を活かしての1マークでのまくりが流れた場合も、しっかし道中で着をまとめるようにもなってきた。その結果、勝率もアップ。
2019前期適用勝率 2.23 
2019後期適用勝率 3.00 
2020前期適用勝率 4.21
 この1年半で2点も伸ばしているのだ。これで自信がついたのか、全速でスタートを決めているレースも増えており、1マークで主導権を握るシーンも増加中。これで攻撃力に磨きをかければ、さらに成績を上昇させることだろう。
 天性のスタート勘をもつ選手は、全速スリットが最大の武器となる。そのうえで道中の競りにもさらに強くなっていけば、内山は2020年の台風の目になってもおかしくない。

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