お宝レーサー 狙い目レーサーをピックアップ!

第24回 2020年6月版

4832権藤俊光/大阪

初優勝は近い!

 権藤俊光はオートバイレーサーからボート業界に転身。海外のチームとプロ契約を結ぶほど、オートバイの世界では活躍していた。いわば、脱サラならぬ脱二輪!? プロレーサーとして培われてきた責任感とプロ意識は抜きん出ており、養成所時代は在校2位の成績を残している。
 115期生としてこの世界に入ったが、同期の加藤翔馬との年齢差は実に10歳。ダントツの最年長だ。その焦りもあったのか、これまでにF2を2回経験しており、苦労を味わっている。それは熱血漢ゆえということもあるのだが、あまりに血気盛んになると事故が多くなる……そんなジレンマも感じたことだろう。
 しかし、走りに関しての意識や考え方、判断力は抜群。すでに3期連続でA1級をキープし、来期適用勝率は7点台に乗せている。その武器はと言えば、差しハンドル。技巧派的なタイプといえる。勝てるコースを選び、勝てる展開を待ち、チャンスが来れば確実に一撃で仕留める。そんな生粋のレーサー気質を持っている。
 不思議なことに、これまで18回の優出を数えながら、まだ優勝がない。今年はGⅠ近畿地区選手権で優出も果たしているし(2着)、多摩川ルーキーシリーズでは優勝戦1号艇だった(2着)にも関わらず、あと一歩、初優勝に届いていないのだ。今年はすでに7優出。初優勝は時間の問題のはず。ひとつ獲ってしまえば一気にV量産もあるはずで、嬉しい水神祭の日を期待して待ちたい!

4977馬野耀/大阪

“最後のやまとチャンプ”が4カド一撃!

 やまと学校がボートレーサー養成所と名を変えたのは121期の養成訓練から。120期のチャンプ、つまり「やまと学校最後の卒業記念覇者」が馬野耀だ。
 期待を背負ってデビューした馬野、しかし当初は順風満帆とは言えなかった。デビュー3節目にフライングを切り、翌年2月には“非常識な”フライング。もともとスタート力に定評があった馬野だが、それが裏目に出て出走回数をこなすことができなかったのだ。
 それでも、昨年5月頃からは秘めたるポテンシャルも徐々に開花しつつある。セールスポイントと言えるスタート力に磨きがかかり、全速スリットで活路を見出す走りを披露しているのだ。勝率も来期適用勝率は4.89と前期3.76から一気にジャンプアップ。特に、4カド戦ではフルかぶりのスタートからの攻めが威力を増している。
 その4カド攻めも、もちろんスタートでのぞけばまくっていくが、内外艇の動きを見ながら差しもまくり差しも放っていく自在性があり、攻めにバリエーションがある。この4カド戦がさらにパワーアップしていけば、来々期にはA級昇級はおおいに有望となる。
 スタート力があるだけに、4コース以外でも攻撃力を磨いていって、同期で先を行く面々に追いつきたいところ。やまとチャンプの意地を見せる走りに期待しよう。ただし、スタート事故には注意!

5045平川香織/埼玉

銀盤から水面のプリンセスへ

 スケーティング技術と魅せる芸術点、その両立を求められるのがフィギュアスケート。この世界から転身したのが、平川香織だ。幼いころからフィギュア漬け、名門の中高一貫校へ進んで将来を嘱望されたスケーターだった。しかし、競技成績が伸び悩み、父に幼少期より連れて行ってもらっていたボートレースを思い出して心機一転。スポーツ推薦枠でボートレーサー養成所に入所した。当時最年少で、養成所では好成績を収めて鳴り物入りでのデビューとなった。
 デビュー戦は地元の戸田。4日目には3着と舟券絡みを果たすも、最終日はコンマ12もスリットオーバーするフライング。いきなり技術点、演技構成点ともに大きな減点を食らったかのような、逆の意味で派手なデビュー戦となってしまっている。
 ただ、やはりポテンシャルは高く、握って回るターンの爆発力には将来性を強く感じる。1マークではコース不問で握り、道中も握って攻める元気娘っぷりは超プラス査定! 師匠・桐生順平譲りの走りと言える。インサイドに重心を置く握りマイはまさにサルコウ、アウトサイドのエッジを利かせる全速マイはまさにルッツ! レバーを落としての差しハンドルは発展途上も、握りマイの迫力はなかなかのものだ。
 前期から内コースも解禁し、勝率も上昇中。今年後半もさらなる飛躍が望めるだろう。初優勝を掴んだ時の“キス&クライ”が今から待ち遠しい!

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